【WORLD NEWS!!】日本記録も!?FISUフィンスイミング世界大学選手権・2日目

 FISUフィンスイミング世界大学選手権2024。大会2日目のハイライトをお届けいたします!

FISU世界大学選手権_関口選手(フィンスイミングチャンネル)
大会公式写真より

世界大学選手権とはなんぞや?という方は、以下の記事を要チェック。

大会1日目の実施種目・見逃し配信

 なお配信の全編は、後日FISU.TVから視聴できると思われます。

FISU.TV フィンスイミング特設ページ

大会2日目のハイライト

FISU世界大学選手権_選手写真(フィンスイミングチャンネル)
写真提供:大会参加者より

男子50mビーフィン、驚愕の日本新記録!!

 本日のMVPは、間違いなくこの選手でしょう。男子50mビーフィン出場の関口 広太選手(早稲田大学)が、その予選で19秒30。この種目で9年ぶりとなる日本新記録を樹立しました!!!

 驚くべきは自己ベストの伸び幅。関口選手は先月の学生選手権にて、20秒41の自己ベストを更新したばかり。また、昨日の4×50mビーフィンリレーでは第一泳者で20秒54で泳いでいます。そこから僅か1日で、1秒以上もタイムを縮めた彼の調整力はまさに驚異的といえるでしょう。ぜひその秘訣を聞いてみたいものですね!

 続く決勝でも19秒35と、安定して19秒3台で泳ぎ、見事に銅メダルを獲得しました!

FISU世界大学選手権_大会2日目表紙(フィンスイミングチャンネル)
今大会で大ブレイクの関口選手(大会公式写真より)

メダル・決勝ラッシュに沸く日本チーム!!

 関口選手の活躍で勢い付いた日本チーム、本日はメダル・決勝ラッシュで大いに沸き立ちました。

 男子50mアプニアでは、御手洗 勇希選手(九州産業大学)高橋 和真選手(日本体育大学)が2人揃って、女子400mビーフィンでは畑尾 百乃選手(早稲田大学)が、見事決勝に進出しています!

 そして、女子100mサーフィスでは昨日に引き続き、髙津 奈々選手(Style1)銀メダルを獲得!男子200mビーフィンでは平岩 佑陸選手(早稲田大学)銅メダルを獲得しています!!

FISU世界大学選手権_日本人最多3つ目のメダルを獲得した髙津奈々選手(フィンスイミングチャンネル)_2
日本人最多3つ目のメダルを獲得した髙津選手(大会公式写真より)
FISU世界大学選手権_200mビーフィン決勝のレースに挑む平岩選手(フィンスイミングチャンネル)_2
200mビーフィン決勝のレースに挑む平岩選手(大会公式写真より)

 2日目のリレー種目では残念ながらメダル獲得とはならなかったものの、大会2日間を終えて、日本チームの総メダル獲得数は合計5つとなりました!獲得数では、出場16ヵ国のうち台湾と並んで5位という快挙です!

メダリスト・日本人選手のリザルトまとめ

FISU世界大学選手権_50mアプニア男子(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_50mビーフィン男子(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_100mサーフィス女子(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_100mビーフィン女子_2(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_200mサーフィス男子(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_200mビーフィン男子(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_400mサーフィス女子(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_400mビーフィン女子(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_800mサーフィス男子(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_4×100mビーフィンリレー混合_3(フィンスイミングチャンネル)
FISU世界大学選手権_4×50mサーフィスリレー混合_3(フィンスイミングチャンネル)

決勝種目 全リザルト(1,2日目共通)

次なる舞台は日本選手権。5/11(土)開幕!

 日本から約15,000km。地球の裏側での怒涛の2日間を終えた学生代表選手たちは、休む間もなく次の戦いに臨みます。それは、日本国内における最高峰レース『第36回フィンスイミング日本選手権大会』。

 5月11日(土)からの2日間、横浜国際プールにて、2024年の日本チャンピオンそして日本代表を懸けた戦いが繰り広げられます!残すところあと13日。出場選手の方々は、今まさに、最後の調整期間に入ったところでしょう。

 会場は入場無料。どなたでも、足を運べば日本最高峰のレースをご覧いただけます。今大会でメダルを獲得した世界レベルの選手たちの泳ぎを、直で観戦できる機会はなかなかありません。フィンスイミングの”生でしか感じられない迫力”を、ぜひご覧ください!!

日本選手権大会情報

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フィンスイミング競技における大学世界選手権とは?

番外編 ~世界の大学生選手たち~

 フィンスイミングの世界では大学生による国際大会は2014年からスタートと、60年以上の歴史を持つこの競技においてはまだ始まったばかりの領域です。各国の学生年代の強化体制にはバラつきがみられ、そのため、これまでのフィンスイミング強豪国の勢力図とは、少し異なる様がみられた点が特徴的です。

 例えば、アジアの強豪国としてまず名前が挙がる中国や韓国。これらの国々は今大会に出場していません。この背景にはこれらの国々で、伝統的にジュニアからシニアに至るまで、学校教育課程の外で強化が図られており、大学生世代の選手は多いものの「大学生選手」は少ないといった状況があると考えられます。

 一方で、世界的には中堅国に位置づくチェコや台湾、そして日本は、今大会で目立った活躍をみせた学生年代の強豪国と言えるでしょう。前述の国々と比べ、「大学生選手」の強化や活動そのものが盛んである一つの結果であるといえます。

 また、これまではジュニア世代の強化が印象的であったエジプトが、今大会の結果から、学生選手の強化にも注力し始めたことが推察されます。エジプトのメダル獲得数は11で、開催国コロンビアを抑え、イタリアに次いで2位の獲得数です。ジュニア・シニア・そして学生年代に至るまで強いエジプトは、今回の結果で、”フィンスイミング強豪国に成った”といえるのではないでしょうか。

 今大会は、フィンスイミング界で初のFISUによる世界選手権大会として、学生世代におけるフィンスイミングの興隆を明確に示しました。しかしながら一方で、出場国・参加者数ともに今大会の規模は決して大きくはなく、発展途上の大会であることも現状です。少しずつ、着実に、今後の『FISUフィンスイミング世界大学選手権』が、全世界のフィンスイマーの努力によって、ますます発展していくことを切に願っています。

日本の大学生フィンスイマーの活躍を、今後も大いに応援していきましょう!!!

FISU世界大学選手権_裏表紙(フィンスイミングチャンネル)
大会公式写真より

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