【パーフェクトガイド】フィンスイミングを始めたい!-種目編-

『フィンスイミング』

 名前は知ってるし興味はあるけど・・・

どんな用具が必要なの?どうやって大会に出場するの?どんな種目があるの?

 そんな疑問にお答えするため、フィンスイミングチャンネル名物のパーフェクトガイド

  • 用具編
  • 大会編
  • 種目編

の3項目で詳しく説明していきます! それぞれぜひチェックしてみてください!

 これを読んだらフィンスイミングをする準備はバッチリ!思い切ってあなたもフィンスイマーになってみよう!

 今回は、種目編と題して『フィンスイミングの競技種目』について徹底的に解説いたします!

【フィンスイミングの種目数は何種類?】

シュノーケル(フィンスイミングチャンネル)

フィンスイミングの競技種目は聞き馴染みのない名前ばかり。

「アプニア?サーフィス?ビーフィン?なにそれ??」

「フィンスイミングやってみたいけど、どの種目に出たらいいのかわからない!」

 こんな理由でお困りの方も多いはず。

 でも大丈夫!

 そんなお悩みを解決すべく、本記事ではフィンスイミングの全種目を事細かに解説します!ぜひ、大会に出る際の種目選びの参考としてご活用下さい!

大きく分けると2パターン、5種目!

 フィンスイミングの種目は、使用するフィンによって大きく2パターンの泳法に分けられます。フィンの種類は、「ビーフィン」か「モノフィン」かの2パターンで、それぞれの違いについてはフィンスイミングパーフェクトガイド『用具編』でおさらいしましょう。

 このうち「ビーフィン」を使用する種目は、日本国内限定ルールで行われる普及目的の「Jビーフィン」と、国際ルールに則って行われる世界基準の「CMASビーフィン」の2種目があり、「モノフィン」を使用する種目は、水面を泳ぐ「サーフィス」、水中を潜水して泳ぐ「アプニア」、空気タンクを持って泳ぐ「イマージョン」の3種目となります️。

 ただし、世界共通の国際ルールでは「ビーフィンBifin」、「サーフィスSurface」、「アプニアApnea」、「イマージョンimmersion」の4種目となるため、世界選手権やアジア選手権、ワールドカップなどの国際大会では「◯◯ビーフィン」という種目は存在せず、この4種目が開催されます。

【ビーフィンを使用する種目】

 まず、ビーフィンを使用する種目については、「Jビーフィン」と「CMASビーフィン」という2つの種目があります。両者ともに、ざっくり言えば「フィンを履いてクロールを泳ぐ種目」です!
 どちらも、ビーフィンやシュノーケルを着用すること泳法はクロール泳でなければいけないという事が、競技規則で規定されています。

 なお、競泳の自由形とは異なり、どのような泳ぎをしても良いわけではなく「クロール泳」である必要があります。そのため、ビーフィン種目でバタフライを泳いだり、けのびのキックだけで泳ぎ続けると、泳法違反で失格となってしまいますから気を付けましょう。

 一方で、「Jビーフィン」と「CMASビーフィン」両者の違いは、日本ルール国際ルールどちらに準拠して行われるかという事。日本独自ルール基準で行われる種目を「Jビーフィン」、国際ルール基準で行われる種目を「CMASビーフィン」と呼び、日本国内では区別しています。

 次は2種目の違いについて、みていきましょう。

Jビーフィン

【フィンスイミング種目解説イラスト⑤】Jビーフィン(フィンスイミングチャンネル)Fin-D

 Jビーフィンの"J""JAPAN""J"。日本国内におけるフィンスイミングの普及を目的に設けられた種目で、基本的なルールは「ビーフィンを着用してクロール泳を泳ぐこと」の1つのみ。普及のために設けられた種目なだけあり、あまり難しいことは考えずに出場できる種目と言えます!

 競技で使用する用具に関する規定ですが、着用するフィンはビーフィンであればどんなものでも使用可能。そして着用できる水着に関しても、FINA認証やCMAS認証は必要なく、どんなものでも着用可能です。

 更にいうと、シュノーケルの使用は「任意」となっていて、使用しないことも認められています。シュノーケルでの呼吸は、慣れない人には中々に大変なもの。そんな方でもJビーフィンなら、シュノーケル無しで不安なくレースに出場する事ができます!

 このように、Jビーフィンは挑戦するハードルが低いのが特徴であるため、フィンスイミング初心者や入門者を中心に多くの競技者がいる種目となっています。

フィンスイミングを始めたけど、シュノーケルは不安・・・」という方や、

フィンスイミングはやった事がないけど、フィンを履いて泳ぐのは得意!」という方にはオススメ!

 フィンを履いて、気軽に正式記録を測ってみるには絶好の種目です!

 ちなみに、そんなJビーフィン、実は初心者だけでなくトップアスリートにも根強い人気がある種目。その理由は、前述の通り使用するフィンや水着に制限がない事。最速を追い求め、国際ルールでは規制されてしまった「高速水着」や、「ロケットビーフィン(ライフセービング競技や、消防の救助大会でも使用する、いわば"最強のビーフィン"!)」など、CMASビーフィンでは使用できない用具を使って出場する事も可能なのです。

 初心者からトップアスリートまで、ご自身に合わせた楽しみ方でレースをできる、それがJビーフィンの魅力と言えるでしょう。

 

CMASビーフィン

【フィンスイミング種目解説イラスト④】CMASビーフィン(フィンスイミングチャンネル)Fin-D Inc

 CMASクマスビーフィンの"CMAS""CMAS(世界水中連盟)""CMAS"。Jビーフィンとは異なり、使用できるフィンや水着が、競技規則によって規定されています。そのため、ただフィンを履いて泳ぐことを楽しむというより、「スポーツ競技としてのフィンスイミングを楽しみたい!」という人向けの種目です。Jビーフィンよりも競技色の強い種目と言えるでしょう。

世界ルールにて使用可能なビーフィン

 2024年1月現在のルールで、使用できるビーフィンリストは以下の通りとなっています。

Najadeロゴ(Fin-D-Online)
Najade(ナジャダ)フィンスイミングチャンネル(Fin-D Online)

最も歴史の長いCMAS認証ビーフィン。『ビーフィン種目』が誕生した時から国内外でずっと使われており,競泳オリンピアンであり,女子ビーフィン界の絶対女王「ペトラ・セナンスキー」も長年ナジャダフィンによって数々の世界記録を量産している。

POwerfinsロゴ(Fin-D-Online)
Fin-D Online POwerfins CMASビーフィン

近年最も人気の高いCMAS認証ビーフィンと言えるのが,このフランス生まれのパワーフィン。国際大会でのシェアはナジャダフィンとパワーフィンで95%ほどと言えるのではないでしょうか。カラバリが黒一色のナジャダと比べて様々あるのも人気の秘訣?

MURENAFIN-ロゴ(フィンスイミングチャンネル)Fin-D Inc
MURENA Finフィンスイミングチャンネル(Fin-D Inc)

Najadeフィンと並んで,長い歴史を持つハンガリー製のフィン。ハンガリーの英雄デニス・カンヨー氏が手がけ,ヨーロッパでは人気のあるフィンのひとつ。

FINNA-ロゴ(フィンスイミングチャンネル)Fin-D Inc
FINNA-Bifin(フィンスイミングチャンネル)Fin-D Inc

2021年に初めてCMAS認証ビーフィンの仲間入りをしたFINNAビーフィン。硬さの種類が6段階と幅広いのが特徴。

MEGA DOLPHIN-ロゴ(フィンスイミングチャンネル)Fin-D Inc
Storm Fin(Mega Dolphin)フィンスイミングチャンネル(Fin-D Inc)

2023年に登場したMega Dolphinのストームフィン。近年急成長中のフィンスイミング新興国エジプトのメーカーの新製品。形状はどうみても・・・

 このうち、世界的にも使用率が一際高いのが、NAJADEとPOWERFINSです。それぞれの特徴については、Fin-D Onlineの商品説明文や【用具編】をご参照ください。

 その他に、知っておくと良いCMASビーフィン特有のルールとして、「シュノーケルの着用」と「クラウチングスタートの禁止」が挙げられます。

 Jビーフィンとは異なり、こちらではシュノーケルの着用が必須となっており、必然的にシュノーケルを用いた呼吸の技術が求められます。また、スタート姿勢は、両足を揃えた状態で飛び込まなければならず、いわゆるクラウチングスタートをしてしまうと失格となってしまうので、競泳に慣れている方はご注意ください。

 ビーフィンを使用する種目である「Jビーフィン」と「CMASビーフィン」。両者に細かい違いはあるものの、基本的にはクロール泳ができればレースに挑戦できるため、水泳経験者にとっては非常に出場しやすい種目と言えるでしょう。
 特にJビーフィンは、普段水泳の練習で使用しているフィンでも簡単に出場可能!ぜひ、フィンスイミング大会の入門として、Jビーフィン種目にエントリーしてみるのはいかがでしょうか?

 


【モノフィンを使用する種目】

フィンスイミングモノフィンRocketfin(フィンスイミングチャンネル)

 『フィンスイミング競技』といえばこのモノフィンをイメージする人が多いのではないでしょうか?

 モノフィンを使用する種目については、「サーフィス」、「アプニア」、「イマージョン」という3つの種目があります。
 どの種目においても、泳ぎ方は全身を使ったドルフィンキックであり、キックによる推進力が大きすぎるので、手を掻いているとそれだけで水の抵抗になってしまうため、基本的には手のストローク(水を掻く動作)は行いません。でも、決して「手を掻いてはいけない」というルールはありません!

 それぞれの種目の違いは、泳ぎ方というよりは「①泳ぐ位置」と「②呼吸の仕方」にあります。
 簡単にいうと「①水面を②シュノーケルを付けて泳ぐ種目」が『サーフィス』であり、「①水中を②何も付けずに無呼吸で泳ぐ種目」が『アプニア』、そして「①水中を②空気タンクを持って泳ぐ種目」が『イマージョン』です。

 なお、モノフィン種目の場合は「Jビーフィン」のようにルールをフランクにした日本独自ルール基準で行う種目はないので、フィンの規定や水着の規定など、しっかりと世界共通のルールを理解したうえで大会に挑戦する必要があります。
 ひと口にモノフィン種目といっても、それぞれ難易度も違うので、初心者の方がまず取り組むにはどの種目がいいのかなど、ぞれぞれ3つの種目がどんな特徴・ルールなのか見ていきましょう!

使用可能なモノフィン

 世界にはたくさんの種類のモノフィンメーカーが存在しています!モノフィン種目の解説の前に、2024年1月から適用されたルールの中で、現在国際大会で使用可能なモノフィンメーカーのリストは以下に限定されています。
 各メーカーが製造しているフィンのうち、青色の「CMAS認証ステッカー」が貼られているフィンのみ、国際基準で認証されています。

(Fin-D-Online)Rocketfinロゴ(フィンスイミングチャンネル)
モノフィンフィンスイミングチャンネル

 常に時代の最先端をいく競技用モノフィンの老舗メーカー。フィンスイミング界では最もシェアが多いのでは?しっかりとしたブーツ・ウイングが当たり前となった現在の競技用モノフィンの形状は、過去のRocketfinの形状を参考に各メーカー製造していると考えられる。日本でのシェア率もNo.1を誇る。

waterwayモノフィンメーカーロゴ(フィンスイミングチャンネル)
waterwayモノフィン(フィンスイミングチャンネル)

 フィンスイミングのみならず、フリーダイビングなどのフィンを使う他の競技でも大変人気で世界的に有名な老舗メーカーWaterway。フィンスイミングの世界選手権においても、先述のRocketfin社製のフィンとWaterway社製のフィンで7〜8割は占めている印象。

Goldfinsモノフィンメーカーロゴ(フィンスイミングチャンネル)
Goldfinsモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
leaderfinsモノフィンメーカーロゴ(フィンスイミングチャンネル)
leaderfinsモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
SHARKfinsモノフィンメーカーロゴ(フィンスイミングチャンネル)
SHARKfinsモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
Starfinsモノフィンメーカーロゴ(フィンスイミングチャンネル)
starfinsモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
Yakovlevfinsモノフィンメーカーロゴ(フィンスイミングチャンネル)
yakovlevfinsモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
CETMAメーカーロゴ(フィンスイミングチャンネル)
cetmaモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
POwerfinsロゴ(Fin-D-Online)
POwerfinsモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
logo international golden fish モノフィン(フィンスイミングチャンネル)
international golden fishモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
ロゴjetfinモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
Jetfinモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
logoMarlin finモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
Marlin finモノフィン(フィンスイミングチャンネル)
logo PLAV.NIKモノフィン(フィンスイミングチャンネル).NIK

 一方、日本国内でのレースは、青色のCMAS認証ステッカーの有無は無関係で、銀色の「日本水中スポーツ連盟認定シール」が必要となります。
 この認定シールは、いずれかの日本水中スポーツ連盟公認大会時に「①認定してもらいたいモノフィン」と「②器材公認申請書」および「③申請料」の3点を受付に提出することでもらうことができます。

 ただし、POwerfinsなどのゴム製のモノフィンやゴム製のビーフィンを使用する際は認定シールは不要となっています。
 この辺の一部例外がある部分に関しては、Fin-D Online公式LINEや水中スポーツ連盟へお問い合わせください。

サーフィス

【フィンスイミング種目解説イラスト①】サーフィス(フィンスイミングチャンネル)Fin-D

 サーフィスは英語で「表面」という意味の通り、潜らずに水面を泳ぐ種目。競泳における「自由形」のように50m〜1500mまでの種目があり、距離の種類が最も多いため、短い距離が好きな方から長い距離を泳ぐのが好きな方まで、全ての人が自分の持ち味を出せる種目となっています。
 実際、モノフィン種目を始めたらこのサーフィスでの練習が中心となってくるため、大会時はほぼ全てのモノフィン選手が出場しています。

 サーフィスの最も大きな特徴は『シュノーケルの着用が必須』ということ。フィンは履いて泳げばいいだけなのでまだ簡単に扱えるけど、シュノーケルでの呼吸ができるようになるのが大変という方多いですよね・・・
 逆に「すでにシュノーケルは使えるよ」という人は、フィンスイミングを始めるのには非常に大きなアドバンテージになります!

 その他の主なルールとしては、スタート後とターン後の15m区間を除き、シュノーケルもしくは身体の一部のどこかが常に水面に出ていないと「水没」という失格になってしまいます。
 より速いスピードを求める泳ぎの場合、上下動を極力減らした、前に伸びていくようなうねりで泳いでいくため、トップ選手はこの水没ギリギリで推進効率の良い泳ぎを日々研究しています!50mが得意な短距離選手は、ルール上シュノーケルはつけているものの、呼吸は一度もしない選手もいます。

 シュノーケルが使えるようになったらぜひご自身の得意な距離を専門にして挑戦してもらいたいのがこのサーフィスです!

アプニア

【フィンスイミング種目解説イラスト②】アプニア(フィンスイミングチャンネル)Fin-D

 アプニアは英語で「無呼吸」という意味の通り、シュノーケルなどの呼吸具は付けずに、水中を息継ぎなしで無呼吸で一気に泳ぎ切る種目です。なんと言ってもフィンスイミングの種目の中で最も速いスピードが出るのがこのアプニアで、世界記録では、なんと、50mを約13秒で泳ぎ切ってしまいます!これぞまさに『水中最速種目』といえるでしょう。

 アプニアで使う道具はフィンだけのため、シュノーケルが使えないという人でも、とりあえずフィンを履いて泳ぐことができるようになったら挑戦しやすい種目だといえます!
 「水中最速種目」なんて言うくらいだからハードルが高いんじゃないか、と思われるかもしれません。さらに50m無呼吸で泳ぐなんて、息がもたない!という方もいますが、モノフィンを付けて水中を泳ぐと、素足やビーフィンで泳いでいる時の感覚とは全く異なるスピード感でスイスイ進んでいけますので、あっという間に50mにたどり着けてしまいます!

 水没にならないように気を付けて泳ぎながら、さらにうねりの上下動のタイミングに合わせてシュノーケルで上手に呼吸をしていかなければならないサーフィスに比べると、難易度はとても低いでしょう。
 もちろん安全面を考慮して、呼吸や泳ぎのトレーニングはきちんと積んで、練習で難なく50mの無呼吸ができるようになってから試合に出場しましょう。

イマージョン

【フィンスイミング種目解説イラスト③】イマージョン(フィンスイミングチャンネル)

 イマージョンは英語で「浸水(水没)」というような意味で、アプニアと同じく水中を泳ぐ種目であり、さらに小型の空気タンクを手に持って、水中で呼吸をしながら泳ぐ、一風とても変わった種目です。レースの前に規定に沿った空気タンクに大会側が用意した圧縮空気を充填し、手に持った空気タンクからレギュレーターを使って水中で呼吸をします。

 フィンの使い方や泳フォーム、体力のペース配分に加えて、この空気タンクの持ち方や、空気を吸う量や頻度、回数などのペース配分も非常に重要な種目です。空気タンクは結構な重量があるため、もちろん小さい方が有利です。ただし、もちろん小さくなればなるほど、充填できる空気の量は少なくなってしまうので、長い距離は泳げません。イマージョン種目の距離は100m・200m・400mがあり、選手たちは泳ぐ距離によって空気タンクの大きさを変えています。

 また、圧縮空気という危険物を取り扱うため、日本でイマージョン種目に出場するためには資格が必要であり、きちんと講習を受けた選手でないと出場することはできません。
 なお、近年は国内のイマージョン資格保有者の減少や大会時にエアーの充填ができる人材不足のため、しばらくイマージョン種目は開催されていません。

 初心者の方には技術的にも、環境的にも少々難しい種目なので、いつか「エラ呼吸できる魚のように水中をずっと泳いでいたい!」という気持ちが湧いたら挑戦してみましょう!


【リレー種目】

 最後にフィンスイミングのリレー種目についてご紹介。大会によってはオリジナルのリレー種目がある場合もありますが、正式種目としては『3種類/全5種目』となっています。

 従来は男子4名or女子4名の同性で行う種目だけでしたが、近年は競泳と同じように男女2名ずつの合計4名で行う『ミックスリレー(混合リレー)』も誕生しました。
 さらに、男女2名ずつの合計4名でビーフィンとモノフィンが入り混じって泳ぐ『SBミックスリレー(サーフィス・ビーフィン混合リレー)』というフィンスイミングの魅力を詰め込んだ種目も採用されています。

 フィンスイミングのリレー種目は、そのスピードの速さから、展開の移り変わりも激しく、観ていて非常にエキサイティングな種目です!
 また、普段は個人スポーツのフィンスイミングですが、リレーはやっぱり楽しいし、仲間と一緒に泳ぐことができる唯一の団体スポーツで、テンションもモチベーションも上がりますよね!

 飛び込みも上手にできるようになり、引き継ぎの技術がついてきたら、ぜひ仲間を4人集めて、普段とは違う団体スポーツ:リレー種目の魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 ここでは各種目の詳細を見ていきましょう。

サーフィスリレー

【フィンスイミング種目解説イラスト⑥】リレー(フィンスイミングチャンネル)Fin-D

 サーフィスリレーは、同性4名でサーフィスを泳ぐ、最も王道でシンプルなリレー種目です。
 距離に関しては、1人につき50mを泳いで繋いでいく、圧倒的なスピード感と迫力が魅力の「4×50m」、高いスピードがありつつ、順位の入れ替わりが激しく目の離せない「4×100m」、そして、1人につき200mを泳ぐ、体力と技術が求められる「4×200m」の3種目があります。

 混合リレーと違い、泳順の規定がないため、先手必勝で行くのか、後半型で行くのか、そういった駆け引きや戦略も結果を大きく左右するポイントです!
 また、前の選手がゴールタッチをしてから次の泳者がスタートをする必要がある「引き継ぎ」も、全体のタイムを削るのに重要な技術となってきます。
 代表レベルの選手になると、ここの0.01秒をいかに削るかの練習をしていきます。

 ちなみに「サーフィス種目」は規定以内のフィンであればモノフィン以外も使用可能なため、ビーフィンで泳いでもOKです。さらにいうと、モノフィンとビーフィンの選手が混じっていたり、4名全てがビーフィンを使ったとしても失格にはなりません。
 ただし、サーフィス種目のため、シュノーケルの着用は必須となります。

ビーフィンリレー

【フィンスイミング種目解説イラスト⑦】BF混合リレー(フィンスイミングチャンネル)Fin-D

 ビーフィンリレーはその名の通り、ビーフィン種目のルールに則って行うリレーです。また、こちらは男女2名ずつ合計4名で構成する男女混合のリレーとなります。
 先ほどのリレー(サーフィスリレー)と異なる点として、泳順の指定があることが挙げられます。具体的には順番に「①男子⇒②女子⇒③男子⇒④女子の順番」で泳がなければならず、戦略の幅は絞られます。

 ちなみに昔は男女の順番は自由で、男女のスピード差、パワー差による波の影響も考慮した駆け引きがありました。ビーフィンとはいえ、世界のトップになると50mを18秒、100mを40秒で泳ぎますから、それはそれは隣のレーンまでビッグウェーブです!

サーフィス・ビーフィンリレー

【フィンスイミング種目解説イラスト⑧】SB混合リレー(フィンスイミングチャンネル)Fin-D

 サーフィス・ビーフィンリレーは、最も新しいリレー種目で、性別・種目どちらもが混合になっているリレーです。泳順は男女の順番だけでなく、種目も決められています

 具体的な順番は、まず初めに「①第1泳者の男子がビーフィン」で泳ぎ、次に「②第2泳者として女子がビーフィン」で泳ぎます。続いて、「③第3泳者として男子がサーフィス」で引き継ぎ、最後に「④第4泳者の女子がサーフィス」で泳ぎ、ゴールとなります。

 競泳のメドレーリレーのように、複数の種目が入り混じるため、ひとつの種目だけでなく、それぞれが高い競技レベルをもつ、バランスに富んだチーム力が必要となります。
 また、各チーム、エース選手の得意種目が異なるため、こちらも目まぐるしい展開から目が離せないエンターテイメント性も高い種目となっています!

 どのリレー種目も、個人種目では味わえない楽しさと魅力があるので、チームメンバーを増やしてぜひリレーに挑戦してみましょう!
 なお、大会に出場する際は、レース当日に『リレーオーダー用紙』という泳順を記載する申込書のようなものの提出が必須となります。各大会によって提出締め切り時間が決まっているので、提出漏れによる失格にならないよう、必ず忘れずに準備をしましょう!

自分に合った種目を見つけよう!

 いかがでしたでしょうか?
 ビーフィン種目、モノフィン種目、短距離、中距離、長距離・・・どれも特性の異なる競技のため、如何に自分の個性や好みに合った種目を見つけられるかも大切な要素となります。

 初心者の方はまずは50mのビーフィンやアプニアに挑戦しつつ、少しずつ距離を伸ばしていき、自身の適正距離や種目を見つけていくと良いでしょう。今回はその種目選びをサポートするべく、各種目に関する説明をできる限り詳細に掲載させて頂きました!
 皆さまのフィンスイミングライフのご参考になれば嬉しく思います。

 その他分からない点がございましたら、日本初のフィンスイミング専門店Fin-D online公式LINEにご連絡いただくことがおすすめです!

 また、「実際にフィンスイミングを始めてみたい!」「体験してみたい!」「習ってみたい!」という方も、公式LINEもしくは以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
 ご要望に応じてできる限りご案内・ご紹介させていただきます。

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