『フィンスイミング』
名前は知っているし興味もあるけど・・・
どんな用具が必要なの?どんな種目があるの?どうやって大会に出場するの?
そんな疑問にお答えするため、フィンスイミングチャンネル名物のパーフェクトガイドを
- 用具編
- 種目編
- 大会編
の3項目で詳しく説明していきますので、ぜひチェックしてみてください!
これを読んだらフィンスイミングをする準備はバッチリ!思い切ってあなたもフィンスイマーになってみてはいかがでしょうか?
今回は、用具編と題してフィンスイミング用具について解説いたします!!
【フィンスイミング三種の神器】
特性が似ている水の競技「競泳」と大きく異なる1番のポイントは、『道具を扱う』というところ!
フィンスイミングは読んで字のごとく「フィンを着用して泳ぐ」スポーツ。そのため、まず欠かせない用具が「フィン」です。
フィンには2つの種類があり、
1つ目は、1枚のフィンに両足を揃えて装着する「モノフィン(Monofin)」。人魚の脚やイルカの尾びれをイメージしてもらうとわかりやすいのではないでしょうか。
もう1つが、2枚のフィンを片足ずつに装着する「ビーフィン(Bifins)」。レジャーや水泳のトレーニングでも使われている一般的なフィンは、全てビーフィンという事になります。
次に、必要なものが「シュノーケル(Snorkel)」。呼吸を補助してくれる大切な用具です。
フィンスイミングでは、シュノーケルにも様々なルールが設けられており、ルールに沿った用具を使う必要があります。
そして最後が「レース水着」。競泳でも、大会時に着用できる水着はFINA認証*が必要であるのと同様に、フィンスイミングでも、大会では「CMAS認証*」の水着が必要になります。
※FINA(国際水泳連盟):競泳や水球,飛込,ASなどの国際統括団体
※CMAS(世界水中連盟):フィンスイミングや水中ホッケー,水中写真,フリーダイビングなどの国際統括団体
モノフィンとは?
1枚のフィンに両足を揃えて装着する「モノフィン(Monofin)」。
人魚の脚、イルカの尾びれのような形のフィンを、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
着用することで得られるスピードは普通に泳ぐ1.5倍と言われていて、
50mを30秒で泳げる人がフィンをつけたら、20秒で泳ぐ事ができる計算です!
ちなみに世界記録は13秒70*。ほぼ走るような速さで水中を進むことが可能です。
*2023年8月1日現在
なお、フィンスイミングの大会では、国際連盟であるCMASが認証したメーカー製のフィンのみ使用可能です。なお、国内のオープン参加可能な大会など、ルールが緩和されている大会もあります。
※認証メーカーリスト(CMAS公開資料より)*2023年8月1日現在
モノフィン選びの基準は?
モノフィンは、足のサイズや筋力、柔軟性、専門とする種目(短距離・中距離・長距離など)によって、ブーツの大きさや板(ブレード)の硬さが異なります。
板の硬さ選びはモノフィン選びの肝といえ、一般的には、距離が短ければ短いほど、硬い板を選択し、より強い力で水を押せるようにしている傾向があります。
一方で、硬いフィンはそれを動かすことのできる強いパワーとテクニックが必要且つ、身体への負担も大きく、怪我のリスクも高まるため、扱いに慣れていないフィンスイミング入門者は、少し柔らかめのモノフィンから始めるのがおすすめです。
最も大切なことは、使用者のレベルや特性に応じた硬さの板を選択することで、硬ければ硬いほど速く泳げるわけではありません。
また、フィンを操作する部分となるブーツ選びも非常に重要で、身体の力を余すことなくフィンに伝えるために、足にぴったりのサイズを選択するのが一般的で、初めはそのキツさに戸惑う方もいるほど・・・
より大きなパワーが求められる短距離用のフィンでは、一瞬のズレもなく身体の動き・力をフィンに伝えるために、自身の足のサイズよりも小さいサイズを選択する選手もいます。
ただし、窮屈なサイズが苦手な選手や着用時間の長い長距離の選手は、逆に自身の足のサイズにプラスαして、ゆとりのあるサイズを選ぶ方もいます。
初めての方は自身の足のサイズ+1.0cm前後の余裕を持ったサイズを選択し、フィンソックスで調整をすると良いでしょう。
モノフィンを手に入れるには?
モノフィンは全てハンドメイドで制作されているため、メーカーの職人に泳者の情報として体格や泳力、使用用途、足の形状などを伝えることで、細かい板の硬さや、足を入れるブーツの形を調整します。
現在、日本国内にはモノフィン製造メーカーはありません。
そのため、フィンを手に入れるためには海外の作り手とコネクションを作らないといけない点や輸入というハードルを越える必要があるほか、より良いものを作りたい場合、先述の細かい要望を、作り手に直接伝える必要がある点も困難です。
そこでフィンスイミング専門店Fin-D onlineでは、CMAS認証モノフィンメーカーのうち最も歴史が深い世界シェアNo.1の「Rocketfin」と日本総代理店として契約を交わし、『いつでも、誰でも、どこからでも』、しかも日本語でモノフィンを手に入れることができるオンラインショップ環境を開設致しました。
Rocketfinは国内外問わず、これまで多くの日本記録・世界記録を打ち立ててきたモノフィンであり、ハンドメイドにも関わらず個体差が少なく、注文時のイメージ通りのモノフィンが得られることに定評があります。長年、初心者からトップアスリートまで幅広く愛されているウクライナのモノフィンメーカーです。
フィンスイミング用のモノフィンだけでも
- シンプルモデル(クラシックタイプ):5種類(初心者向け・練習向け)
- 競技用モデル(ロケットタイプ):5種類(大会出場者向け)
とタイプも豊富で、
他にもライフセービングや消防の救助技術大会、水中ホッケーで使用されるビーフィンも展開しています。詳細はFin-D Onlineの各商品ページをご参照下さい。
多用途で便利なゴム製モノフィン
近頃は、ビーフィンブランド「POwerfins」が開発した、ゴム製のトレーニング用モノフィンも登場しています。フィン全体がゴム製で柔らかいため、Rocketfinのような大きなモノフィンよりも扱いやすく、長時間履く事ができるのが特徴です。
スピード感は劣りますが、競技用モノフィンとほぼ同様の感覚で長時間泳ぐ事ができるため、競技用モノフィンを扱うためのトレーニングやモノフィン体験、競泳におけるドルフィンキックの習得としてこのPOwerfinsモノフィンを愛用する選手も多いです。
また、一部の大会ではこのPOwerfinsモノフィンで大会に出場する事も可能です。
硬さに応じて3種類(ソフト・ミディアム・ハード)のモデル展開となっています。
なお、フィンの使用感は使用するごとに経年変化することも多いです。
最初は少し硬く感じていても、いつの間にかちょうどいい硬さになっていることもありますし、逆に、ちょうどいい硬さと感じていたものが、柔らかくなり、物足りなくなってしまうことも。
これは主にゴム製の素材が変性し弾力が低下することによるものと考えられ、キックをした際に「跳ね返りが弱くなった」、「スピードが出にくくなった」という感覚に繋がることもあります。
そのため、継続してトレーニングをする方は、2~3年での買い替えが多く、特に、大会で最高の記録を出したいという際には3か月ほど前から新しいフィンを準備し、大会に臨むのがおすすめです。
古いフィンは放置せず、長い期間使ったことでブーツの形状が自分の足にフィットするようになって履きやすくなっていると思うので、練習用やスペアとして活用し、新しいフィンは大会用・強化期間用、古いフィンはオフ期やアップ用など、使い分けて使用するのも効果的です。
また、少しでも劣化を防ぐために、使用後の水の拭き取りをこまめにすることや、車内や窓際などの直射日光・高温環境を避けて保管すること、乾燥していない場所で保管することが重要です。
再度使用するまでに期間が空くとブーツ部分をはじめゴム素材が硬くなり、履き心地が窮屈になるので気をつけましょう。
ビーフィンとは?
2枚のフィンを片足ずつに装着する「ビーフィン(Bifins)」。
競泳のトレーニングやマリンスポーツなど、様々な場面で活用されている一般的なフィンです。
フィンスイミング用のビーフィンは、より速く泳ぐために開発されたもの。
軽量かつブレード部分が長い設計で、多くの水を捉え、強い推進力を得られるのが特徴です。
フィンスイミングにおいてこのビーフィンを使用する種目は、フィンの名前と同じく『ビーフィン』という名称の種目で、こちらの種目は「ビーフィンを用いてクロールを泳ぐ種目」です。
そのため、フィンスイミング用のビーフィンは、水中局面でのドルフィンキック、スイム局面でのバタ足に特化した性能を持っていると言えます。
種目としては1つしかないビーフィンですが、その性能を活かし、モノフィンのトレーニングには必ず使用されるだけでなく、競泳のトレーニング用具、初心者指導用具として、様々なスイミングクラブ・スポーツクラブ・水泳部などで導入されています。
ビーフィン選びの基準は?
フィンスイミングにおいてはビーフィンでもモノフィン同様、大会に出場するためにはCMAS認証のある用具を使用する必要があります。
※認証メーカーリスト(CMASサイトより)
https://www.cmas.org/document?sessionId=&fileId=6208&language=1
日本国内の大会では、フィンスイミングの普及を目的とした国内独自ルールの種目「Jビーフィン」という、ビーフィンであればどのようなものでも使用可能なビーフィン種目もあり
『まずは普段、競泳の練習やダイビングの際に使っている自分の道具でフィンスイミングの大会を感じてみたい』
という方は、この種目から挑戦してみることもおすすめです。
一方、国際大会での「ビーフィン」種目や、国際ルールに準じた国内種目「CMASビーフィン」にチャレンジする場合には「CMAS認証のあるビーフィン」を使用しなければならず、モノフィン同様、全て外国製です。
モノフィンほどハードルは高くありませんが、国内の水泳用品店などで手に入れることはできません…。最も有名かつ人気の高いビーフィンメーカーは「NAJADE-fins」と「POwerfins」で、日本・世界での使用率はこの2つのメーカーが9割以上を占めています!
両者の使用率は半々といったところで、距離などによってメーカーを使い分けて使用する選手もいます。
距離によって適した素材の硬さは異なり、モノフィンと同様に硬いほどひと蹴りの推進力を生みやすく短距離向きである点は変わりませんが、体格やテクニックを考慮した硬さやサイズを選ぶ必要があります。
フィンスイミング専門店Fin-D onlineでは、これら2つのメーカーの購入代理店として、ご自身に合ったビーフィンを探すための日本語での相談対応も行っています。
NAJADE-fins(ナジャダフィン)
フィンスイミング強豪国のひとつハンガリーのメーカーNAJADE-finsは、世界記録を最も多く樹立しているビーフィンとして圧倒的な実績を誇ります!
フィンスイミング向けには4種類のタイプ・5段階のサイズを展開。ビーフィンが初めての方にはオールラウンドで使いやすいNAJADE-finsのスピードタイプがおすすめです。
- アイアン(50mのレース推奨)
- スプリント(50m~100mのレース推奨)
- スピード(100m~200mのレース推奨)
- スピード400(200m~400mのレース推奨)
POwerfins(パワーフィン)
フランスのフィンスイミング・フリーダイビング指導者Oleg Pudov氏によって開発されたPOwerfinsは、2017年に初登場以降、当時1強だったNAJADE-finsを上回る勢いでどんどんシェアを伸ばしてきています!日本でも人気が高く、多くの選手がPOwerfinsを愛用しています。
POwerfinsのビーフィンは3種類のタイプ・7段階のサイズを展開。選択できるカラーが6種類と豊富なのも人気の要因です!
初めての方は余裕をもったサイズを選択し、素材がそこそこ硬いため、ソフトタイプから試してみるのがおすすめです。
- ハード(50mのレース推奨)
- ミディアム(100m~200mのレース推奨)
- ソフト(200m~400mのレース推奨)
その他、POwerfinsではこのビーフィンの技術を応用したゴム製のモノフィンも3種類のタイプ・6段階のサイズ展開があります。
モノフィン選手だけでなくビーフィン選手にとっても、水中のドルフィンキックのトレーニングに効果的として、広く使用されています。
なお、モノフィン同様にビーフィンも使用感は経年変化していきます。
多くの場合は素材のゴムが変性することで、弾力が低下し、蹴りこんだ時の跳ね返りが少なくなってしまいます。このようなフィンは足首への負担が少なく扱いやすい反面、スピードを出しにくいため、物足りなさを感じることも。
そのため、継続してトレーニングをする方や、大会で良い記録を出したいという方は、1~2年で買い替える選手もおり、特に大事な大会では、新しいビーフィンを用意するのがおすすめです。
また、モノフィン同様、古いフィンは練習用、新しいフィンは大会用など、使い分けて使用するのも効果的です。
シュノーケルとは?
マリンスポーツや競泳のトレーニングなど、様々な場面で活用されている『シュノーケル(Snorkel)』。細長い筒を装着し、泳ぎながら顔を上げなくても呼吸を可能にします。
何より水中でのスピードを追求するフィンスイミングでは、サーフィス・ビーフィン種目にてシュノーケルの着用が必須です。シュノーケルを使用することで、呼吸動作による減速を極力減らし、その魅力であるスピードを追求しています。
どんなシュノーケルが使えるの?
フィンスイミング競技において使用可能なシュノーケルには長さや形状などの規定があり、CMAS競技規則にて以下のように定められています。これらのルールに違反しないシュノーケルであれば、どのようなものでも使用可能で、メーカー等の制限はありません。
- シュノーケルにフェアリングを付けてはならない ※フェアリング:抵抗を減らす形状のカバー等のこと
- 筒の内径は15mmから23mmであること
- 筒の長さは430mmから480mmであること ※測定方法にも規定あり
- 呼吸用途以外のいかなる機能も有さないもの ※排水弁が付いているものは使用できない
一般的にはセンターシュノーケルと呼ばれる、顔の中心に筒が固定されるタイプのシュノーケルが使用されます。
マリンスポーツ等で使用される、筒が顔の横を通るタイプのサイドシュノーケルは、フィンスイミングのスピードでは水流で口から外れてしまうため、使用されません。(ルールの範囲内であれば使用する事自体は可能です!)
また、競泳メーカーがトレーニング用として販売しているシュノーケルの多くは、排水弁がついているため、フィンスイミング競技では使用できない点も、注意が必要となります。
フィンスイミング用具メーカーのシュノーケルを使用すれば問題ありませんが、中には長さが規定以上のため、自分で短くカットしなければならないこともあります。購入した際は、必ず一度、ご自身で長さを図ってみてください。
自分にあったシュノーケルを見つけよう!
このように、シュノーケルには細かいルールがありますが、一方で、ルールの範囲内であれば自由にカスタマイズできるのも魅力の一つ!
筒の太さ・長さ・形状は、選手の好みや個性が出る部分で、人によっては自分でシュノーケルを作ってしまうほど!
一見、どれでも同じように思ってしまいがちですが、呼吸をつかさどる非常に大切な道具なので、フィン以上に拘りたい部分かもしれません。
【こだわりポイント①】筒の太さ
一般的には、筒が太くて長いほど、一度にたくさんの空気を取り込むことができると思われますが、筒を太くすることで内面の表面積が増え、息を吸った時の摩擦抵抗が増えるため、肺活量が求められたり、空気と一緒に水も入りやすくなってしまうため、個人の体格や能力によっては、かえって呼吸しづらくなってしまう事も。
そういった場合は筒の細いシュノーケルを選ぶことで、肺や呼吸筋の力を最小限に抑えて呼吸をすることができるといえるでしょう。
また、50m種目に特化した選手の中には、レース中に呼吸をすることがほとんどないため、シュノーケルをより細く、短くして抵抗を減らそうと試みる選手もいます。
それぞれの吸い感の違いは、「通常のストロー」と「タピオカ用などの太いストロー」、「子ども用の細いストロー」などをイメージしていただくと、なんとなくイメージが湧くかもしれません・・・!
様々なタイプのシュノーケルを試して、あなたにあった道具を使うことが大切です!
【こだわりポイント②】ヘッドパーツ
シュノーケルの筒を頭に固定する装具は「ヘッド」や「ヘッドパーツ」と呼ばれています。
ヘッドにはネジなどの筒を固定する部分の構造により、大きく2種類のタイプがあり、1つは筒がおでこのすぐそばに固定されるもの。顔・おでこ・頭に沿って筒が密着する形になります。
もう1つは筒とおでこの間に少し空間をとって固定されるもの。こちらは顔・おでこ・頭と筒の間に隙間が生まれる形です。
前者は、シュノーケルが頭・おでこ・頭に密着して固定されるため、泳いでいる際やスタート・ターン時にブレにくいというメリットがある他、頭部に密着している分、水上にシュノーケル上部が出やすく、筒の長さを効率よく活かせるメリットがあります。
一方で、口元の角度が調整しづらく、そこが合わない場合は筒の口元を少々カットしたり、マウスピースの角度を調整して使用するなどしなければならないデメリットがあります。
より低抵抗と高効率を求めたタイプのため,こちらのタイプを好むトップ選手が多いです。
後者は、呼吸のしやすさに特化したシュノーケルと言えます。フィンスイミングを始めたての選手にとっては扱いやすいタイプで、「シュノーケルクリア」のしやすさに定評があります。
一方で、速いスピードを出して泳ぐ際や飛び込み時にはシュノーケルが水流でブレやすく、口から外れてしまう事も。愛用しているトップ選手はもちろんいるので、慣れの問題はありますが、しっかりとネジなどを強く固定するだけでなく、ビニールテープなどでさらに強固に固定するとブレの問題は解消できるかもしれません。
【こだわりポイント③】マウスピース
シュノーケルを口に装着する際、一般的には『マウスピース』を使用します。ですが、フィンスイミング選手の中にはマウスピースを使用せず、筒をそのままくわえる選手もいるのです!
日本ではほとんど全ての選手がマウスピースを使用しておりますが、ヨーロッパの選手はほとんどの選手が使用しておらず、その他の国でも使用しない選手が一定数いる傾向…。
一説には、マウスピース使用時よりも、空気の通り道が大きくなるため、楽に呼吸ができるとか・・・?また、飛込み時や泳いでいる際にマウスピースが外れてしまう・噛みちぎれてしまうというトラブルを根本から防ぐ事も可能です。
真偽の程は定かではありませんが、もし興味のある方はお試し下さい・・・!
Made In Japanの競技用シュノーケルが誕生!
先述の通り、フィンスイミング用のシュノーケルはサイズ等に様々な規定があり、一般的なシュノーケルを購入した場合は、レースで使用できない、という事もしばしば・・・。さらにフィンと同じくシュノーケルはほとんどが外国製で、細部にまでこだわって設計された商品はありません。
そこで、開発者自身もフィンスイマーである『HORi-Lab』から、競技に特化したシュノーケルが誕生しました!
HORi-Labシュノーケルは、『筒』・『ヘッド』ともに機械工学に基づいて3D設計された試作品に、数多くの国内トップ選手の試泳によるフィードバックを反映させ、幾度にもわたる研究・実験を繰り返して誕生した、Made in JAPANの競技用シュノーケルです。
企業が持つ優れた技術や製品を認定する「草加モノづくりブランド」にも認定されています。
さらに、実績と信頼性も非常に高く、開発には日本選手権12年連続優勝の偉業を成し遂げた、フィンスイミング界のレジェンド尾形蘭氏がアドバイザーとして携わっており、さらに、2023年8月現在、男子サーフィス日本記録保持者全員*がHORi-Labシュノーケルを使用しています!
*上野 浩暉:50m/100m/200m・関野 義秀:400m/800m・佐藤 武史:1500m
筒の内径、角度、長さなど、細部まで細かく設計されており、飛び込みの際にシュノーケルがズレにくいよう、ヘッドパーツとオリジナルのゴムバンドが頭部にしっかりと固定される形状となっています。
また、総重量が軽くなるよう金属を極力使用せず、軽量な素材で造られており、シュノーケルをくわえていることを忘れてしまうほど軽量です!
詳細は以下より各商品ページをご参照下さい。
CMAS水着とは?
フィンスイミングでは、競泳と同様に、レース時に着用できる水着にもルールが設けられています。使用できる水着の条件は以下の通り。
①:画像の部分のみを覆う、着用者の浮力に影響を与えない水着
②:CMAS認証のある、スパッツ、ロングスパッツ・ロングジョン、ボディスーツタイプの水着
CMAS認証水着(CMAS水着)とは、フィンスイミングの国際連盟であるCMASに認証された、大会で使用可能な水着の事であり、添付画像のようなCMASマークがプリントされた水着の事を指します。
2023年8月1日時点では、以下のメーカーがCMAS水着を製造しています。
- AQUARIUS(アクアリウス)
- ARENA for CMAS(アリーナ)
- HEAD for CMAS(ヘッド) ※2023年末で使用不可に
- Jaked(ジャケッド)
- AKRON swimsuits(アクロン)
- PIRANHA THUNDER CMAS(プラーナ)
- YINGFA for CMAS(インファ)
なお、CMASに認証はあくまで水着1種類ずつの単位で申請⇒認可という流れのため、「1つの水着で認証を得ているメーカーから販売されている製品であれば全ての水着が許可されている」というわけではありませんのでご注意下さい。
なお、日本国内の大会においては、特別ルールとして、『FINA認証』の競泳用レーシング水着も使用が認められる場合もあります。
一般的に競技用水着は、肌が覆われる面積が多いほど、抵抗が軽減され、速く泳ぐことができると言われています。
フィンスイミングのレーシング水着では男女ともに足首から上半身までを覆うロングジョンタイプの着用が認められている点が特徴的で、日本代表クラスから初心者まで、多くの選手がこのロングジョンタイプを着用して大会に出場しています!
自分に合ったレース水着の選び方
ひと言でレーシング水着と表現してもそのタイプは様々で、数ある水着の中から自分に合うものを選択する事が大切です。
ここでは、その前提となるレーシング水着の特徴についてご紹介します。
【ポイント①】身体を覆う面積の違い
フィンスイミングでは、スパッツ・ロングスパッツ・ロングジョンなど、様々なタイプの水着を使用する事ができます。そして先述の通り、肌を覆う面積が多ければ多いほど抵抗を減らすことができる利点があります。
そのため、タイム短縮を狙うのであれば最も身体を覆う面積が多いロングジョンを選択するのが好ましく、実際に世界大会等でも、男女ともにこれを着用する選手がほとんどです。
しかしながら、男性選手の中には上半身を覆う水着に慣れておらず感覚が狂ってしまうので、ロングジョンを使用しない選手もいる他、肩ひも部分の締め付けによりストリームライン(けのび姿勢)を作るのが窮屈になってしまうため、400m以上の中・長距離種目の選手になってくるとロングスパッツを選択する選手も増えます。
ロングスパッツやスパッツタイプの水着でも素晴らしい記録を出している選手はおり、物理的な効率の部分と、泳ぎの感覚、自分の好みに最も合う水着を選択するのが重要と言えるでしょう。
【ポイント②】素材生地の硬さの違い
レーシング水着は、一般的な練習用水着とは違い、薄く軽いだけでなく、撥水性が高い、生地が伸びにくいといった特徴があります。
これらは全て、泳ぐ際の抵抗を少しでも減らすために必要な要素となりますが、「生地の伸びにくさ」についてはレーシング水着の中でも、いわゆる「硬い」・「柔らかい」といった違いが存在します。
フィンスイミングは、水着に覆われた体幹部や股関節、膝を常に動かしながら泳ぐ必要があるため、これらの可動部位の動きが制限されない、柔らかい素材の水着が好まれる傾向があります。
しかしながら、この点もやはり重要な事は好みや感覚との兼ね合いであり、生地の硬い水着を好んで使用する選手も存在します。
生地が硬い水着の例としては「Jaked KEEL」や「AKRON」等、柔らかい水着の例としては「Yingfa」、「Jaked KATANA」等が挙げられます。
【ポイント③】体型に合った水着選び
CMAS水着のほとんどはヨーロッパ製で、それ以外の地域で製作されているのはPIRANHA(エジプト)とYINGFA(中国)のみになります。
同じサイズでも各メーカーにより寸法が異なり、基本的にヨーロッパを拠点とするメーカーの製品は、股下が長く、胴回りも細めに作られる傾向があり、ヨーロッパの人々と体格の異なる日本人は、水着選びに苦労することも多いです…。
股下が長い場合は、足首の部分で余っている生地を内側に折り畳めば、何とか使う事ができるのですが、胴回りが細くて入らない場合は着用することが困難かつ動きが制限されたり破けやすいため、ヨーロッパ系のメーカーの水着購入を検討の際には、一度、試着をしてみることがおすすめです。
なお、日本人の体格にあったサイズ感の水着メーカーとして、CMAS水着で唯一のアジア系メーカーである「YINGFA」がおすすめです。
日本人の体型にもマッチするYINGFA
YINGFAは日本では聞き馴染みのない水泳メーカーではありますが、中国では大手水着メーカーとして知られ、競泳のFINA認証水着も展開しています。
フィンスイミング競技では、2019年よりCMAS認証を受けて使用可能となった、比較的新しいメーカーになりますが、アジア圏に限らず急速に世界的シェアを伸ばしており、2022年の世界選手権では男子メダリストの84.6%、女子メダリストの69.2%が着用していました!
また、トップ選手だけでなく、マスターズ選手にも使用者が多く、特徴である柔らかい生地により、全身水着を着ても動きの制限が少ない点が、あらゆる年代の様々なレベルの選手から選ばれている要因と考えられます。
特に日本人にとっては、身体にあった寸法の水着である点も利点として挙げられ、股下に生地が余る事もなく、胴回りが過剰に締め付けられることもありません。
男性用としてはロングスパッツとロングジョンの2種類、女性用としてはロングジョン2種類が展開されています。
自分に合った道具を見つけることも一つの楽しみ!
いかがでしたでしょうか?
モノフィン・ビーフィン、シュノーケル、CMAS水着・・・どれもフィンスイミングをするうえでは欠かせない必需品です。
数ある道具の中から試行錯誤を重ね、自分に合った道具を見つけ出すのも、道具スポーツであるフィンスイミングの醍醐味。今回はその道具選びをサポートするべく、各道具に関する説明をできる限り詳細に掲載させて頂きました!
皆さまのフィンスイミングライフのご参考になれば嬉しく思います。
その他分からない点がございましたら、日本初のフィンスイミング専門店Fin-D onlineのチャットサポートにご連絡いただくことがおすすめです!
また、「実際にフィンスイミングを始めてみたい!」「体験してみたい!」「習ってみたい!」という方は、以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください!
ご要望に応じてできる限りご案内・ご紹介させていただきます!