【大会3日目ふりかえり】第35回フィンスイミング日本選手権大会

 日本選手権3日間の全日程が終了しました!選手の皆さん,役員・スタッフの皆さん,大変お疲れ様でした.応援してくださった皆さん,ありがとうございました.

 1日目・2日目とトラブルのあったライブ配信も,3日目は両日のトラブルから試行錯誤を繰り返し大きなトラブルなくご覧いただけたかと存じます.ぜひアーカイブ動画もご活用ください!

 それでは,最終日のまとめをしていきたいと思います.

2種目で3つの日本新記録!

上野浩暉選手が1日に2度,男子50mアプニアの日本新を樹立!

 上野浩暉選手(Fin-D Inc.)は,午前中に行われた男子50mアプニア予選競技最終組に出場すると,自身の持つ14秒58の日本記録を0.01秒上回る14秒57の日本新記録を樹立!予選から日本新樹立で会場を沸かせました!
 その後,午後に行われた決勝レースでは,予選でマークした日本新記録をさらに0.2秒縮め,14秒37の日本新記録を樹立しました!
 W樹立おめでとうございます!

男子1500mサーフィス21年ぶりの快挙!佐藤武史選手が初の日本記録保持者に!

 日本記録の中で最も古く,長年破られてこなかったのが男子1500mサーフィスでした.その長く止まっていた歴史を動かす快挙を成し遂げたのが,今大会1日目に男子800mサーフィスにて初の代表内定を果たした佐藤武史選手(AQUA FinD)
 日本新記録を目指して臨んだ佐藤選手ですが,記録は13分44秒14と見事に日本記録を5秒97上回り,さらに派遣標準記録も突破しました!
 21年ぶりの大快挙おめでとうございます!

3日目の代表選考は多くのドラマが・・・

 他種目にてすでに代表内定している選手たちが,最終日も新たに派遣標準記録を突破する中,苦しい結果となった種目や,同着によりスイムオフで代表権を決めた種目もあり,ドラマの多い日となりました.

 *今大会は11月に行われるアジア選手権の代表選考会になっています.
 選考基準や派遣標準記録など詳細は以下をご覧ください.

男子200mCMASビーフィンは同着2位で代表権をかけたスイムオフを実施

 今大会唯一のスイムオフが実施されたのは男子200mCMASビーフィン
 代表内定の要件は①派遣標準記録の突破 ②上位2位以内 となっていますが,国際大会では各国1種目につき2名までしかエントリーができないため,代表になることができるのは各種目2名まで

 今回の男子200mCMASビーフィンは,以下のように前島 遼太選手が1位となり1枠目の代表権獲得を決めましたが,岩井 康佑選手平岩 佑陸選手同タイムで派遣標準記録を突破して同着2位でした.
 この場合,もう1枠しか代表権は残っていないため,2人の2位の選手の意向を聞きつつ,最終的にはスイムオフで勝敗を決めることになります.
 スイムオフ(swim-off)とは,このように同着者同士の順位を決めなければならない際に行われる直接対決形式のレースのことで,これまでも代表権を賭けたスイムオフや,決勝進出を賭けたスイムオフなどが行われたことがあります.
 

順位選手名所属記録
1前島 遼太 選手Delfino1:38.67
2岩井 康佑 選手NLS1:39.82(スイムオフ 1:38.99)
2平岩 佑陸 選手早稲田大学1:39.82スイムオフ 1:40.59)
【男子200mCMASビーフィン】タイム決勝およびスイムオフ結果

 なお,今大会では疲労などを考慮して,両者同意のもと全競技終了後に最終レースとしてスイムオフが行われました.
 会場中が見守る緊張感のなか,前半のリードを守り切った岩井 康佑選手が本レースからタイムを上げ,1分38秒99で勝利.男子200mCMASビーフィンの代表権を獲得しました.

 お互いが苦しい環境でリスペクトを持ち合った素晴らしいレースでした.岩井選手,平岩選手,本当にお疲れ様でした.

男子200mCMASビーフィンスイムオフ(左)平岩佑陸選手(右)岩井康佑選手(2023日本選手権)フィンスイミングチャンネル

【男子200mCMASビーフィン】スイムオフ(左)平岩 佑陸選手(右)岩井 康佑選手(2023フィンスイミング日本選手権)

7種目で10選手が派遣標準記録を突破!!

 3日目は女子1500mサーフィス以外の全てのCMAS種目(7種目)において3日間で最大の10名が派遣標準記録を突破!
 1日目に2022年度最優秀ユース選手賞表彰をされた小倉 麻央選手が新たに個人種目での代表内定となりました.

【種目】選手名所属記録
【男子1500mサーフィス】派遣標準記録:13:44.61
 佐藤 武史 選手AQUA FinD13:44.14
【女子200mCMASビーフィン】派遣標準記録:1:53.59
 小倉 麻央 選手NAIA Finswimming Team1:52.14
【男子200mCMASビーフィン】派遣標準記録:1:41.71
 前島 遼太 選手Delfino1:38.67
 岩井 康佑 選手NLS1:39.82(スイムオフ:1.38.99)
【女子200mサーフィス】派遣標準記録:1:36.51
 髙津 奈々 選手Style 11:36.16
【男子200mサーフィス】派遣標準記録:1:28.87
 富山 周祐 選手ATHRA1:28.77
【女子50mアプニア】派遣標準記録:17.21
 森 琴音 選手NAIA Finswimming Team16.81
 松田 志保 選手God Phoenix17.10
【男子50mアプニア】派遣標準記録:15.34
 上野 浩暉 選手Fin-D Inc.14.37
 谷川 哲朗 選手God Phoenix15.03
【2023フィンスイミング日本選手権3日目】個人代表内定選手一覧

男子4×200mサーフィスリレーは悲願の派遣標準記録突破!

 上位4名の合計タイムが派遣標準記録を突破しなければならないリレー種目において,昨年の世界選手権代表選考会では惜しくも突破することができなかった男子4×200mサーフィスリレーにて,今年は上位4名の合計タイムが派遣標準記録を突破!!
 一方,女子4×200mサーフィスリレーは派遣標準記録へ2.21秒届かず,悔しい結果となりました.

順位選手名所属記録
1富山 周祐 選手ATHRA1:28.77
2岩井 康佑 選手NLS1:29.08
3阿部 尋斗 選手NLS1:29.21
4古瀬 颯 選手O' Beats1:31.14
派遣標準:5:58.46合計:5:58.21
【男子200mサーフィス】上位4名合計タイム

 なお,個人種目・リレーでの代表選手を含め,最終的に16名の選手が日本代表選手に内定しました!

LIVE配信動画はそのままアーカイブとして試聴可能!

 LIVE配信された映像はそのままアーカイブとして視聴することができるので,見れなかった方や見逃してしまった方は是非こちらからご確認ください!
 また,選手の皆さんは泳ぎの確認やチェックにもご活用ください!

 なお,LIVE配信映像は通信の関係で映像がカクカクしてしまっている場面等がございますがご容赦ください.

【レース動画①】予選・タイム決勝・Slow Heats

  • 50mJビーフィン 予選
  • 50mアプニア 予選
  • 1500mサーフィス タイム決勝
  • 200mCMASビーフィン Slow Heats
  • 200mサーフィス Slow Heats
第35回フィンスイミング日本選手権大会 第3日目① 予選&タイム決勝 -2023 Finswimming JAPAN National Championships Day3①-

【レース動画②】Fast Heat・決勝・タイム決勝

  • 200mCMASビーフィン Fast Heats
  • 200mサーフィス Fast Heats
  • 50mJビーフィン 決勝
  • 50mアプニア 決勝
  • 混合4×100mCMASビーフィンリレー タイム決勝
  • 4×100mサーフィスリレー タイム決勝
  • 男子200mCMASビーフィン スイムオフ

大会結果・速報資料はこちらから

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