【パーフェクトガイド】The World Games!!世界最高峰ワールドゲームズ2025まとめ!

 世界最高峰のフィンスイミングレースが見れるワールドゲームズでのレースが、8/10-8/11の2日間ついに開催となります!ライブ配信も見られますので、以下のリンクから世界最速の泳ぎをチェックしましょう!

 ライブ配信された動画は、アーカイブとして後からも見れますので、リアルタイムで見れなかった人、何度も見返して勉強したい人は、活用してください!

 また、フィンスイミングチャンネルではこれまでこのワールドゲームズ2025についての解説、出場者予想を通して、大会を追ってきました。今回もこちらの記事で両日全レース完全オリジナル解説をいたしますので、そちらもお楽しみに!

■ スケジュール

【Day1】2025.08.10(日)【Day2】2025.08.11(月)
① 女子50mアプニア⑨ 男子50mアプニア
② 女子50mビーフィン⑩ 男子50mビーフィン
③ 男子100mサーフィス⑪ 女子100mサーフィス
④ 女子200mサーフィス⑫ 男子200mサーフィス
⑤ 男子100mビーフィン⑬ 女子100mビーフィン
⑥ 男子400mサーフィス⑭ 女子400mサーフィス
⑦ 女子4×100mサーフィスリレー⑮ 男子4×100mサーフィスリレー
⑧ 男子4×50mサーフィスリレー⑯ 女子4×50mサーフィスリレー
*全種目決勝

■ ライブ配信・アーカイブ

【Day1】アーカイブ配信

【Day2】アーカイブ配信

■ リアルタイムリザルト & スタートリスト

Trend Sports』から『Finswimming』を選択↓

■ 結果まとめ

【Day1:総括】世界新記録連発!最高峰のスプリント決戦!

 初日のフィンスイミング競技は、まさに“スーパー・ハイレベル”の名にふさわしい一日となった。世界記録、ワールドゲームズ記録、大陸記録が次々と更新され、観客も選手も熱狂の渦に包まれた。


女子50mアプニア

 ヨーロッパ記録保持者のSLISEVA Diana選手(ロシア)が15秒74で優勝。韓国勢が中国勢を抑えて銀・銅を獲得し、アジア勢の存在感を示した。

女子50mビーフィン

 “絶対女王”ペトラ・セナンスキー選手(ハンガリー)が、自身の世界記録に0.07秒と迫る20秒59で圧勝。台湾のHUANG Mei Chien選手がアジア新記録で銀メダルを獲得し、地元アジア勢を沸かせた。

男子100mサーフィス

 現代のスーパースターであり絶対的世界王者のMax Poschart選手(ドイツ)が33秒81で泳ぎ切り、2017年以来破られていなかった、フィンスイミング界のレジェンドPavel Kavanov選手のワールドゲームズ記録を大幅更新。エジプトのHassan Elsayed Tarek選手はなんと17歳ながらアフリカ新記録を樹立し、同国史上初のメダル獲得という偉業を成した。

女子200mサーフィス

 ウクライナのHrechko Sofia選手が最終50mで21秒96という驚異的なラップを刻み、逆転優勝。ウクライナ、ハンガリー、ロシアとヨーロッパ勢が表彰台を独占する展開となった。

男子100mビーフィン

 ポーランドのSzymon Kropidłowski選手が40秒45で世界記録を0.05秒更新!また、初出場となるタイのPongpanod Tritan選手は41秒69のアジア新記録で5位に入り、アジア人フィンスイマーとして存在感を示した。

男子400mサーフィス

 世界記録保持者Kiss Nandor選手(ハンガリー)が2分52秒68の世界新記録で独走V。200mの通過ラップ1分24秒41という驚異的なペースで、他を寄せつけなかった。

女子4×100mサーフィスリレー

 地元・中国のHu YaoYao選手がラスト25m、怒涛の追い上げで、終始トップを譲らなかったコロンビアチームを逆転し、優勝。第4泳者37秒87は圧巻で、その大逆転劇に地元中国の会場のボルテージは最高潮に達した。

男子4×50mサーフィスリレー

 ドイツが59秒35の世界新記録で優勝!1〜3位までが世界記録越えという異次元のレースとなり、中国は失格となったが記録上では世界記録を上回るタイムを叩き出した。


 また、どの種目も一発勝負の舞台にふさわしい、手に汗握るハイレベルな戦いだった。普段のCMAS主催で行われる世界選手権やワールドカップとは異なる環境・日程の中で、トップアスリートたちが記録を更新し続ける姿はまさに尊敬に値する。

明日もさらなる名勝負が期待される――。

【Day1:全種目リザルト一覧】

【Day2:総括】半分が世界新!?歴史的快挙となったスーパーセッション

 ワールドゲームズ2025の2日目は、全8種目のうち実に4種目で世界新記録が誕生するという、歴史的な1日となった。「1日目に盛り上がりすぎてしまったよなぁ…」と心のどこかで思っていた私だが、そんなことは無粋な心配となり、トップアスリートたちが見せたパフォーマンスは、前日の熱狂を上回る勢いで観客を魅了した。


男子50mアプニア

 韓国のSHIM Hyeongjun選手が序盤からリードを奪い、13秒74でフィニッシュ。アジア新記録とワールドゲームズ記録を同時更新し、Max Poschart選手や中国のZhang選手を抑えて金メダルを獲得。

男子50mビーフィン

 元競泳短水路50mバタフライ世界記録保持者、ハンガリーのSZABO Gyoergyei Szebasztian選手が17秒96の驚異的なタイムで元世界記録を0.45秒更新。1日目の100mでは惜しくも優勝を逃したが、このレースでリベンジを果たし、世界中に衝撃が走る圧巻のスプリントで、ビーフィン短距離の歴史を塗り替えた。

女子100mサーフィス

 初日の50mアプニア女王SLISEVA Diana選手(AIN)が、中国の世界記録保持者HU Yaoyao選手を破り二冠達成。前半18秒56のリードから押し切る強さを見せた。

男子200mサーフィス

 前日の400mに続き、KISS Nandor選手(HUN)がまたしても世界新記録。1分17秒71は歴代でも異次元の速さで、これで200m・400m・800mの世界記録を同時保持する唯一の存在となった。序盤の安定感と後半の伸びが完璧に噛み合った、まさに痺れるレース運びだった。

女子100mビーフィン

 絶対女王SENANSZKY Petra選手(HUN)が盤石のレース運びで2日連続金メダル。自身の世界記録にあと0.07秒まで迫る45秒23をマークし、他を寄せ付けない圧倒的なターンと後半の加速を披露。台湾勢も健闘し、世界上位と肩を並べる位置につけた。

女子400mサーフィス

 ウクライナのHRECHKO Sofiia選手が最後の50mが22秒44という最も速いラップタイムで猛追し、中国の長年破られていなかった世界記録を更新。彼女にとって、初めての世界記録保持となった。前日の200mに続く連勝で今大会2冠。また、銀メダルを獲得した同じくウクライナの17歳、YAKOVLEVA Anna選手は3分12秒27というジュニア世界記録を樹立した。

男子4×100mサーフィスリレー

 激しい接戦の末、ドイツがコロンビアを0.10秒差で振り切り優勝。絶対王者Max選手をアンカーに擁する布陣が、4泳までトップでリレーを繋いだコロンビアの牙城を崩した。さらに、結果としてはコロンビアは失格となりメダルを逃す波乱も。それによって繰り上がった4位の韓国が銅メダルを獲得。記録はアジア新記録だった。

女子4×50mサーフィスリレー

 大会最終レースは中国が1分07秒99の世界新記録で圧勝。第4泳者HU Yaoyao選手が16秒44という脅威のラップで締め、最後まで会場を沸かせた。コロンビアも16秒86で猛追し、互いを称え合うフィニッシュシーンは、勝敗を超えたスポーツの美しさを象徴していた。


 2日目はまさに「記録破りの1日」となった。全種目でハイレベルな戦いが繰り広げられ、半数のレースで世界新が誕生・・・。世界選手権でもこんなことは見たことがない。そして、どの記録もしばらくは塗り替えれることがないかもしれないというくらい衝撃の記録である。

 世界最高峰の舞台"ワールドゲームズ"の名に相応しい、文字通りフィンスイミング史に残る衝撃の締めくくりとなった。

【Day2:全種目リザルト一覧】

■ スタートリスト

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