【大会振り返り】第33回フィンスイミング日本選手権大会

 2021年5月に横浜国際プールにて開催予定でしたが、新型コロナウイルス蔓延の影響により11月に町田で延期開催となった第33回フィンスイミング日本選手権
 フィンスイミング日本選手権大会としては2019年5月以来2年半ぶりの開催となりました。

 参加されたフィンスイマーの皆さん、事前準備から当日の運営まで大会を支えてくださったスタッフ・役員の皆さま、大変お疲れ様でした。
 感染症対策のため無観客での開催となりましたが、会場では念願の大会開催やご友人との再会を笑顔で喜ぶ光景が印象的でした!

 そんな本大会を会場に来られなかった方々にも伝わるよう簡単に振り返ってみたいと思います!

今回は3日間日程⇒2日間の短縮日程に変更

 近年は通常3日間日程で行っている日本選手権ですが、今回は2日間日程に短縮され、多種目に出場する選手は少々ハードスケジュールとなりましたが、日頃の練習・トレーニングの成果を存分に発揮されていました。

 3日間日程になると移動の時間も増えてしまったり、疲労が溜まった中での密の時間も増えてしまいかねないので、感染対策からも必要な措置だったのではないかと思います。

 なお、今大会は『イマージョン種目』は開催されませんでした。

※フィンスイミングの競技や種目については以下の日本水中スポーツ連盟のホームページをご参照ください

全国34チームから約250名のエントリー

 今大会は全国のジュニア~シニアの選手約250名のエントリーがあったとのことです。
 その他にも残念ながらコロナ禍で参加が叶わなかった選手も多数いた様子ではありますが、たくさんのフィンスイミングファンがフィンスイミングを楽しむことができたのではないでしょうか。

 選手にとって『大会』というものはやはり格別で、日頃の練習の成果を発揮する場であり、これからの目標を確認する場でもあると思います。仲間の活躍に歓喜し、感動し、お互いを讃えあう姿はスポーツの素晴らしさを再確認させてくれますよね!
 また、出場した選手が活躍をSNS等で報告することで、それを見た今回出場できなかった選手のモチベーションに火をつけることでしょう!

 ※情報ご提供元:一般社団法人日本水中スポーツ連盟

100名以上のスタッフ・大会役員による多大なサポートに感謝!

 フィンスイミングに限らず、イベント開催には縁の下の力持ち『支えてくださる方々』のご協力が必要不可欠です。

 今大会も連盟スタッフや学生連合の方々による事前準備をはじめ、プログラムに役員としてお名前が記載されている方々だけでも連日約60~70名に及ぶ方々が大会を支えてくださっていました
 中には『選手がレースに集中しできるように、久々の大会を楽しめるようにサポートしたい』という気持ちから、大会役員のためだけに遠方から日帰りで飛行機や新幹線にて会場まで足を運んでくださっていた方もいらっしゃいました!

 現在のフィンスイミング界、競技者も決して多いわけではありませんが、支えてくださる方々の数もまだまだ少なく、大会役員やスタッフが不足していることも事実です。
 そのような中、コロナ禍にも関わらずこれだけ多くの方々がサポートをしてくださっているということは、本当にありがたく、それだけ選手たちの頑張る姿には魅力があるということですね!

 ○フィンスイミングに興味のある方!

 ○フィンスイマーを応援したいという方!

 ○近くでフィンスイミングの迫力を感じたいという方!

 泳げなくても大丈夫です!!
 是非とも今後の大会やイベントでサポートしていただけたら幸いです!

フィンスイミング 2021日本選手権 大会役員 Fin-D Inc.

新型コロナウイルス感染対策

 今大会は国内のフィンスイミング大会(一般社団法人日本水中スポーツ連盟が主催する大会)としては、コロナ禍で初開催の大会となりました。
 そのため大会開催にあたり『新型コロナウイルス感染症対策をどのように施して大会を運営していくか』ということは大きな課題であったことと思います。

 実際にスタッフの方々からの声を伺うと、都の規定だけでなく様々なイベントやスポーツ大会を参考にしたり、競泳の大会へ視察に行ったり、会場となった町田市立室内プールへの入念な下見を行うなどして対策案が検討されたとのこと。
 また、それら踏まえて事前に感染症対策に関する動画も作成・公開されました。

第33回フィンスイミング日本選手権大会「会場での感染症対策」(一般社団法人日本水中スポーツ連盟)

 選手たちはレース直前までマスクをして泳ぐという経験になれていない選手も多く、直前までマスクを外すことを忘れている様子も見られました・・・私もそのひとりです・・・(笑)

 現在のところ、参加者による新型コロナウイルス感染等は報告されておりませんが、参加された方々は引き続き健康管理に細心の注意を払い、万が一体調を崩された場合は主催者:一般社団法人水中スポーツ連盟へ速やかに報告をするようにしましょう。

2つの日本新記録・1つのユース新記録・9つのジュニア新記録

 レースではたくさんの新記録が樹立され、2つの日本新記録1つのユース新記録9つのジュニア新記録が誕生しました。
 コロナ禍で満足に練習をすることが困難な選手もいたことと思いますが、こうした選手の活躍は、より大会を盛り上げてくれますよね!新記録樹立おめでとうございます!

今大会で樹立された新記録一覧

◆日本新記録

【男子400mCMASビーフィン】
 岩井 康佑 選手(早稲田大学) 記録:3分36秒63

【女子200mJビーフィン】
 安井 穂佳 選手(STREAM) 記録: 1分57秒49

 ※両記録ともに大会新記録

◆ユース新記録

【男子200mJビーフィン】
 藤井 暖大 選手(神奈中SS) 記録:1分50秒93

ジュニア新記録

【女子50mJビーフィン】
 秋本 咲陽 選手(神奈中SS) 記録: 24秒89

【女子400mCMASビーフィン】
 秋本 咲陽 選手(神奈中SS)  記録:4分29秒80

【女子100mCMASビーフィン】
 秋本 咲陽 選手(神奈中SS) 記録:56秒41

【男子100mCMASビーフィン】
 中田 賢汰 選手(神奈中SS) 記録:53秒64

【女子50mCMASビーフィン】
 秋本 咲陽 選手(神奈中SS) 記録:24秒81
 ※予選レースにて樹立後、決勝レースにて更新(予選記録:24秒91)

【女子200mCMASビーフィン】
 秋本 咲陽 選手(神奈中SS) 記録:2分06秒02

【男子200mCMASビーフィン】
 中田 賢汰 選手(神奈中SS) 記録:1分57秒57

【女子100mJビーフィン】
 秋本 咲陽 選手(神奈中SS) 記録:54秒92
 

※参照:公式リザルト東洋電子システム
https://www.tdsystem.co.jp/ProList.php?Y=2021&M=11&G=0&GL=0&G=227

大会総合成績:男女総合優勝は早稲田大学

 閉会式では大会の振り返りとともに、2日間全競技の順位結果からポイントが計算された団体の『男女総合成績』『男子総合成績』『女子総合成績』が発表されました。

 ポイントの計算方法は、各種目1位~8位になった選手が所属するチームにポイントが加算され、1位が9.0点、2位が7.0点、3位が6.0点、4位が5.0点・・・8位が1.0点となっており、リレー種目も同じように計算がされます。
 (ただし、混合リレーの結果は性別の総合成績へは1/2点で計算がされます)

 また、国内限定種目である『Jビーフィン』の結果は先述の各総合成績には含まれず、『ビーフィンの部男女総合成績』として結果が計算されます。

◆男女総合成績

 優勝:早稲田大学

 第2位:日本体育大学

 第3位:God Phoenix

◆男子総合成績

 優勝:早稲田大学

 第2位:日本体育大学

 第3位:ATHRA

◆女子総合成績

 優勝:God Phoenix

 第2位:NAIA Finswimming Team

 第3位:早稲田大学

◆ビーフィンの部男女総合成績

 優勝:早稲田大学

 第2位:神奈中SS

 第3位:チームベテラン

 4つの総合成績のうち早稲田大学が3冠をしており、選手層の厚さやチーム力が伺える結果となりました。学生スポーツが盛り上がることで、競技人口の増加や新たなトップ選手の誕生が期待されるフィンスイミング。
 これからも大学スポーツを引っ張る存在としてもフィンスイミング界を牽引していくことと思います!

 また、女子総合優勝となったGod Phoenixは出場女子選手4名のみでの参戦ながら女子総合優勝を果たしており、個の強さを見せつける結果となりました。

大会最優秀選手は女子:松田志保選手・男子:岩井康佑選手

 さらに、閉会式では今大会に最も貢献した男女各1名の最優秀選手賞(=MVP)が表彰されました!

 なお、今大会より最優秀選手賞は長年にわたり国内のフィンスイミング発展にご尽力くださり、昨年末、新型コロナウイルス感染症により逝去された一般社団法人日本水中スポーツ連盟前会長:羽田雄一郎氏とその功績を称え『羽田雄一郎杯』と制定されました。

フィンスイミング 2021日本選手権 羽田雄一郎杯 Fin-D Inc.

 女子最優秀選手賞は松田志保選手(God Phoenix)

  今大会では個人種目3つで金メダルを獲得!!!

 男子最優秀選手賞は岩井康佑選手(早稲田大学)

  今大会では個人種目で3つの金メダルと1つの銀メダルを獲得し、400mCMASビーフィンにて日本新記録樹立

 両選手ともにハードスケジュールの中、個人種目・リレー種目併せて相当数のレースに出場され、どの種目においても非常に高いパフォーマンスを発揮され、会場を魅了していました!
 その姿にはチーム関係なく、たくさんのフィンスイマーや役員・スタッフが感激したことでしょう!

 初代『羽田雄一郎杯』獲得おめでとうございます!

次の大会は12月12日の第2回フィンスイミング九州大会

 非常に大きな盛り上がりを見せた日本選手権に次いで、1か月後にはオンライン大会を除くと九州で初開催となる第2回フィンスイミング九州大会が2021年12月12日に開催されます!

 エントリーはすでに締め切っており、現状無観客での開催が予定されておりますが、こちらも大会の魅力や情報を皆さんにお伝えできるよう発信していけたらと思っておりますので、是非おたのしみに!

 Fin-D Inc.としても『日本初のフィンスイミングの会社!』として大会へ協賛をさせていただきます!皆さま是非九州大会ご注目くださいね!

 最後になりますが、改めまして、本大会に携わった皆さま、大変お疲れ様でした!
 これからもフィンスイミングを盛り上げていきましょう!

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