【WORLD NEWS!!】シーズン開幕!フィンスイミング ワールドカップ第1戦!

 フィンスイミングの2024年シーズンがいよいよ開幕!今年は注目の国際大会が目白押し。ワールドゲームズ出場の切符がかかる、勝負の一年になります。

  • 2月:ワールドカップ Round 1
  • 3月:ワールドカップ Round 2
  • 4月:ワールドカップ Round 3
  • 7月:世界選手権大会
  • 9月:ワールドカップ Round 4
  • 10月:ワールドカップ Round 5
  • 10月:ワールドカップ Golden Final

 ワールドゲームズ選考大会だけでも全7大会。他に、4月には大学世界選手権大会(コロンビア)、6月にはヨーロッパジュニア選手権大会(リトアニア)も予定されています。

 今回は、終了直後のワールドカップ Round 1の結果を解説。お馴染みのメンバーだけでなく、競泳から現世界記録保持者も参戦するなど、華々しいシーズンの幕開けとなりました。

シーズン開幕!CMAS World Cup 2024 第1戦!

ロゴCMASフィンスイミングワールドカップ2024第1ラウンド(フィンスイミングチャンネル)

 フランス・エクサン プロヴァンスで開幕した、2024年のフィンスイミング シーズン。ヨーロッパ諸国を中心に18ヵ国・93チームから523名の選手が出場しました。

 中でも、エントリーから大注目を浴びたのが、競泳50mバタフライの現・短水路世界記録保持者であるSebasztian SZABOのエントリー。彼は、先日の「世界水泳2024」にも出場しています。過去にも、世界的な活躍をする競泳選手のフィンスイミング挑戦は何度かありましたが、現役の世界記録保持者の参入はおそらく今回が史上初ではないでしょうか。

 Sebasztianは今回、50m、100mビーフィンにエントリー。いったい彼は何秒で泳ぐのか。世界記録を更新するのではないか。全フィンスイマーが注目していたことでしょう。

 まずは、大会初日の100mビーフィン。

 前評判通りに他を圧倒し、世界歴代8位となる41秒71でフィンスイミングの国際大会初出場を優勝で飾りました。なお、母国のハンガリー記録まではあと僅か0.02秒。世界記録までは1秒弱の差がありますが、今後、フィンスイミングにも本格参入するのであれば、記録更新の可能性も充分にあるでしょう。

 続いて、大会最終日の50m ビーフィン。

 競泳では50mを最も得意とするSebastzian。そのためレースは100m以上に、彼の独壇場のレースとなりました。18秒59の記録は世界記録まで0.18秒に迫る、世界歴代4位のタイム。今大会はビーフィンで、他の有力選手が出場していなかった面もありますが、まさに別次元の力をみせたレースであったと言えるでしょう。

 一方、女子のビーフィンでは、こちらもハンガリーから競泳の代表選手であるPetra SENANSZKEYが出場。彼女は言わずと知れた、女子ビーフィンの世界記録保持者であるフィンスイミング界のレジェンド。2022年の世界選手権以後、競泳に本格転向して世界水泳にも出場しています。フィンスイミングは引退したという噂もありましたが、カムバックし健在な実力を示しました。

 Petraは50m、100mビーフィンに出場。

 記録こそ初日の100mでは46秒30、最終日の50mでは21秒17と、ベストである世界記録と比べると低調ではありますが、なにより彼女が再びフィンスイミングをしている姿をみられたことは、何より喜ばしいことでしょう。

 おそらくはパリオリンピックに出場するSebastzianとPetra。今回のワールドカップ出場は、オリンピックと同時に、来年のワールドゲームズ出場を狙ってのことでしょう。今大会の結果で出場は当確となるのか、あるいはフィンスイマーの奮起により出場を白紙に戻すのか。今後の選考大会では、各有力選手がどの大会に照準をあわせて勝負に出てくるのかも、注目の一つと言えるでしょう。

 その他の優勝選手とタイムは以下の通り。ビーフィンの各種目と比べてモノフィンは、比較的落ち着いた記録でのシーズンスタートとなりました。しかしながら優勝選手をみると、どれも世界的に活躍している名選手ばかり。本番は7月の世界選手権で、まだ調整段階といった様子です。

優勝者一覧CMASフィンスイミングワールドカップ2024第1ラウンド(フィンスイミングチャンネル)

 なお、本大会から正式採用された新種目「200mイマージョン」の優勝タイムが暫定の世界記録として公認されています。

 来月には早速、ワールドカップの2戦目となるイタリア大会が予定されています。今大会に出場したヨーロッパ各国の選手は、多くが転戦し来月の大会にも出場するでしょう。中には大会を重ねることで、調子を高める選手もいるはず。今大会を越える好記録はあるのでしょうか。

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